ふじ

君の名前で僕を呼んでのふじのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
1.5
1983年イタリアの思春期独特の複雑な感情入り混じる17歳の少年と博識でどこまでも包容力のある23歳の青年との一夏の恋を描いた恋愛映画。

太陽の暖かな光で満ち溢れた川や森、街の景色、そこに流れる音楽や風や時間にいたるまで芸術的で見るものすべてが美しく、優しく思えた。
ここまで“美”に振り切った映画も珍しい。

すべてが美しく見える、それはどこまでも夢物語にしか過ぎない。
人間の恋に対する苦悩や葛藤までも美しいベールにかけられてしまう。
そうして現実味がないものに感情移入出来るはずもなく、味のないガムを永遠と噛まされている気分になった。

印象に残っているのはラストシーンだけ。唯一主演の2人が最近流行っていること、美形であるからこそ
この映画はギリギリの瀬戸際で成り立っている。

私の性格上せっかちで、ゆったりとした時間の流れに最後まで身を任せられなかったのは私の要因と言える。

本年度ワースト候補となってしまったのが非常に残念である。