このレビューはネタバレを含みます
はじめから、エリオのサングラスが妙に気になってた。心がソワソワした。オリバーへの熱い視線をそっと目隠ししてくれてるから。
ある日、オリヴァーと気持ちが通じあってから、エリオ目線から、すーっとさりげなくオリバー目線に切り替わったときは、観ている私にもなんとも言えない鳥肌と多幸感が訪れた。彼の想いが全面に溢れているから。とても素敵だったなあ。。。美し過ぎて古代ギリシャにタイムスリップした気分(#^.^#)
『痛みを葬るな。感じた喜びで満たせ』
語らない愛の形。
ああ、朽ち果てた心に突き刺さる。
ある80代の女性の話。母の介護もあって結婚せずに一人で生きてきた彼女。
『私はずっと一人だったけど、母の介護が出来て幸せ。でも今は一人では生きていけないことはわかってる。みんなにたすけられているの。心から感謝しかない。実は死ぬのを今か今かと待っているんですよ。』と優しい語り口で淡々と達観して話してくれた。
彼女にも愛する人がいただろう。それは異性や同性、禁断の愛だったかもしれない。しかし、彼女は迷わず家族を守る事をえらんだ。それが彼女の愛だった。彼女の彩りはどんなだったのだろうかと秘かに思いを寄せる時間。彼女のこれからの日々の安寧を願ういとおしい時間だった。
本気で誰かを好きになること。
より深い愛にかわる瞬間。
幸せで仕方がないから。
それは時には許されないことかもしれないけど。
全てを甘んじて受け入れる覚悟があればいい。
傷や痛みも喜びや悲しみも。
出逢いは奇跡的で刹那的で普遍的なもの。
神様が与えてくれた試練だから。
重たい病にも似ている。
全ては自分次第。
愛は神様からのかけがえのない素敵な贈り物。
ずっと愛していこう。
彼らのように。