まばゆいばかりに煌めくモチーフの数々にひきこまれそうな自分。あまりにも美しく彩られた恋の描写に少し戸惑う。それはあくまで映画的なデコレーションであって、本当に好きになってしまった人への想いをかみしめる…私はこの映画をそんな風に捉えたい。
無駄に過ごした時間への悔いや、駅での立ち去りがたい気持ち。抑えていたものが静かに込み上げる暖炉のシーン。
主人公の心情の表現の方に気持ちが動かされる。
恋の感情に性別は関係無いけれど、まだまだ世間では許されない恋だったという点で、大切な想いにどう決着をつけるのか、その葛藤は自分の想像を上回る。
そしてこの印象的なタイトル。ああ、そういう想いだったのかと胸に残る。
……
ジョン・アダムスの‘ハレルヤ・ジャンクション’とても気に入りました。