心を揺さぶられた。
いまだに胸が痛い。
こんなにも美しい物語があるだろうか。
風景も主役2人も美し過ぎる。
特にティモシー・シャラメがいい。
中性的な顔とまだ少年の様な華奢な体つきが、役にピッタリはまっていた。
ひと夏の経験。
最初の方はオリヴァーが何を考えているのかさっぱり分からずモヤモヤしていたが、実はエリオに惹かれていたと分かってからはアップが多くなり、感情が読み取れる様に。これは監督の意図なのか。
彼らにとっては、同性だろうが異性だろうが関係なかったんだろう。
それを理解したエリオの父親の語りが素晴らしい。心打たれた。
ラスト、夏から冬になって聞いたオリヴァーからの知らせ。
雪の降る窓をバックに、ワンカット長回しのエリオの表情がせつない。
あの夏の2人が懐かしい。
胸が締めつけられる、美しい映画だった。