ひたすらに美しい北イタリアの風景は、こちらまで開放的な気分になる。
大きな波風は立たないから退屈と思う人もいそうだけど、そのゆっくりとしたテンポが心地よくなってくる。
エリオの見せる子供っぽい無邪気さがたまらなく愛しいし可愛い。
17歳のエリオと24歳のオリヴァーの少年と大人の対比が好きで、オリヴァーにすり寄るエリオがたまらない気持ちにさせる。
理解のあるエリオの両親。
ずっと友達でいようと許す女友達。
優しい人たちで溢れてた。
ラストの「エリオ」の響きが切なくて美しく、暖炉の前で静かに悲しみにくれるエリオに胸がしめつけられる。
美しく儚いエンドロールでした。