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君の名前で僕を呼んでのmのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.2

『痛みを葬るな、感じた喜びも忘れずに』

長い人生のたった6週間、ほんの一夏のことでも、何ひとつ忘れない。2人にしかわからない、かけがえのない時間がすごくすごく愛おしいです。

LGBTの作品ですが、今作は全く違和感なく観れました。エリオが色白細身で中性的だったからかな〜。
そして北イタリアの景色が美しい!
(私は虫が苦手なので半裸や裸足で芝生に寝転んだり歩いたりするのは、ゾワッとしてしまいました。笑)


後半のエリオのお父さんのシーン…個人的に今の私にはかなりグッとくるものがありまして、泣きすぎてしまいました(;_;)


大人になると自分の気持ちを人に言うことも少なくなり、誰にも言えない気持ちを抱えていて辛くて苦しくて。

でもエリオのお父さんの言葉に、肩の荷が降りたとゆうか、責めていた自分を許しても良いような気がして、すごくすごく救われました。

感情も記憶もなくなってしまえば、どんなにラクなんだろうと思っていましたが、お父さんの"感情を無視するのはあまりにも惜しい、痛みを葬るな"の言葉がすごく優しくて温かくて…
間違いなくそこにあった喜びを何ひとつ忘れずに、大事にしていこうと思いました。

出会えてよかった作品です(^^)
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