とまぴゅー

君の名前で僕を呼んでのとまぴゅーのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.5
17歳と24歳、同性同士のひと夏の恋。
ヨーロッパ映画らしく、人によっては波がなくて退屈な映画かもしれない。
でも私はこの映画を観ている間、JUNEの漫画を読んでいるような感覚になり、時間はあっという間に過ぎていった。

主人公役のティモシー・シャラメの容姿がブルネットのくるくるパーマに繋がってしまいそうな眉毛。萩尾望都の『残酷な神が支配する』を読んだことがある人ならジェルミを連想してしまうかも。

ラストがとても良かった。小説でも映画でも、こういう結末のつけ方がどうしようもなく好きなんだよなぁ。
お父さんの言葉にも胸を打たれた。素敵な家族。
ティモシー・シャラメは不思議な魅力のある俳優さんだった。この時20歳ぐらいなんだろうけど、細身の体とあどけなさの残る顔立ちで見事繊細な10代を演じきっていたと思う。