Chillies

君の名前で僕を呼んでのChilliesのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

温暖な気候と、青春の全てを置いてこれるような湖がある、美しいイタリアの街の物語。
最後に父が語った言葉が救いになったのかはずっと分からない。彼にしか紡ぎ出せない物語はあったはず。永遠のディスコミュニケーション。結局は痛みに寄り添う事しか出来ない。
早稲田松竹で「彼の見つめる先に」を一緒に観たせいで、結局オリヴァーもエリオも文化的にも生活的にも豊かで恵まれている、なんて思ってしまうけれど、ラストの暖炉を見つめ続ける一連のシークエンスではそんな背景を全て引っくるめて押し流してしまう涙があって、とても尊いものであると感じた。
エリオは、果たしてどんな大人になるのだろう。
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