りさぱい

君の名前で僕を呼んでのりさぱいのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

2度目の鑑賞でまた見え方も変わった
オリヴァーの説明するアプリコットはエリオそのものだった。

大人になれと言われたエリオが時間を常に気にしていて、学生のときの恋愛とか思い出してすごく胸が締め付けられた。

エリオの気持ちはいまだにわからないところもあるけど、それがまたエリオらしくて、後半に連れてオリヴァーがどんどん不安な表情を見せていく気持ちがよくわかる。

最後の別れのシーンでは、オリヴァーはきっと帰ったら二度とエリオに会えないことをわかっていたんじゃないかなって感じて切なかった。
お父さんと話すシーンはグッとくる。感情を葬るな、って素晴らしいセリフだと思った。

ラストのエリオの涙は胸に突き刺さる。
相手の幸せを願いつつも、楽しかった日々を回想して、もう会えないこともわかってて、でも会いたくて、、、って感情を葬ろうとして震えてたのかと思うと、アプリコットだったエリオがまた少し大人になってしまう。
ゲイであるとこ自体が罪のようなもので隠して結婚することがこの時代のアメリカでは普通だったらしいので、オリヴァーにとっては辛い決断だっただろうな。振られたエリオも辛いだろうけど、エリオのことを心の中に一生閉じ込めて、エリオとの思い出を糧に、この先の人生を好きではない女性と一生過ごしていくと決められたオリヴァーも辛い。

エリオにとっては一夏の素晴らしい恋
オリヴァーにとっては一生忘れられない恋

個人的にはエリオのセフレに同情してしまう。
きっと自分だったらこの子の立場なんだろうなと思うとやるせないけど、当て馬だとしてもきちんと終わらせることができた彼女は強い。幸せになってほしい。

2023.2.26

とにかく絵がすげーキレイ
全てのシーンの音楽とかカットの
イタリアらしさがすごいステキ
お父さんのエリオへの
言葉に考えさせられる

ラストのエンドロールのエリオの表情にはいろんな感情が込められていて鳥肌だった
りさぱい

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