tonco

君の名前で僕を呼んでのtoncoのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.2
カウチポテト族3本目。
とりあえず深夜から鑑賞した後、考察サイトを読みあさりながらグダグダ感想を言い合い気付けば朝の5時だった作品。

いたいけな超天才少年が、仕事もできてハンサムな年上の男性に恋をしていく…
みたいなピュアなラブストーリーかと思ってたら、それはそれで間違いではないけど、そんな単純なものではありませんでした(^^;)

とりあえず友人とまず口を揃えたのは、
「あのハエなんやったん?」
※考察の詳細はコメント欄

本作は、「ライフオブパイ」みたいに宗教上のメタファーがそこかしこに散りばめられているよう。初見では全く分からず。

同性愛をかたく禁じられたユダヤ教の禁忌を、じわじわと犯していく2人の、欲望のせめぎ合い、至福の喜びが丁寧に紡がれた作品だったのですね。

その背景を知ってから振り返ると、エリオの10代特有の無自覚の欲望、不安定さ、感情をコントロールしきれない感じとか、そういう危うさみたいなのがより深く分かりますね。

一番、心を掴まれたシーンはネタバレコメントに。一つひとつの演出に、色んな意味が潜んでいるタイプの映画なので、こういうのは見終わった後の時間が楽しいですね。

◎追記
皆さんのレビュー読んでたら、メタファー解釈に気をとられてた自分の浅い考察が恥ずかしくなってきた。
改めてオリヴァーの気持ちで作品を振り替えると、めちゃくちゃ泣ける作品やないかいってことがわかってきた。
ネタバレコメント4にて記録
tonco

tonco