久々にこんなに純粋で瑞々しい恋愛映画を観た。
恋する楽しさ、歓び、愛おしさ、
そして苦しみ、切なさ、痛さ、やるせなさ
それらを伝えられるだけ伝えてくる映画。
太陽が照り輝くイタリアの街でのひと夏の恋。
「君の名前で僕をよんで僕の名前で君を呼ぶ」
この2人だけの愛の表現は「愛してる」なんて言葉なんかよりもずっと洗練されていてお互いの想いを乗せ、確かめあえるもの。
ここまで一緒に恋している気分になって
ドキドキしてときめいて2人の体が少し触れただけで心臓が跳ね上がるような映画は本当に久しぶりだ。
美しくて瑞々しい。
エリオの純粋さや真っ直ぐさがもう愛おしすぎて、オリヴァーの目はとても綺麗でやっぱりエリオに比べて何倍も大人っぽくて。
最後の電話、暖炉の前で泣くエリオ。
素晴らしい。言葉では到底言い表せない感情の全てを表情で伝えている。
嫌いも好きも出発点は一緒だ。
その人への興味。
何かに強く惹きつけられるということは止められるものでもなく自分の気持ちでさえ関与するところではない。だから人が何かに強く惹きつけられた時、人はそれを受け入れることでしかそれを終わらせることはできない。