ようすけ

君の名前で僕を呼んでのようすけのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
3.8
何とも水気たっぷりの、みずみずしい作品になっていると思う

1983年の北イタリアのどこかで避暑地で過ごすティモシー・シャラメ演じるエリオとその父のもとを研究のために訪れるアーミー・ハマー演じるオリヴァーのひと夏の恋を描く物語、、、

ほかのBL作品と異なるのは主人公らの性的嗜好を社会の中で描くといったことをしない、つまりは『ブロークバック・マウンテン』といった作品のようにそういった人々が社会で生きる中での生きづらさみたいなものを描くのではなく、この物語が純粋にラブストーリーであるといったところだと思う

であるからして、観る側としては「どうしてもこれからこの二人が、周囲や社会の中でどんな苦難に見舞われるのだろう」と構えながら見てしまうのだがそれではこの作品を十分に楽しめないのではないかと思う(よって自分ももう一回見なければならない、、、)

エリオとオリヴァーの距離感が徐々に近づいていく様子が、物理的な距離感を用いた演出、はっきりと明示されないまでも心を通わせていく様子がなんとも文学的で、いつまで経っても原作が紀伊国屋の洋書コーナーの店先においてあるのもうなづける

しかもこの北イタリアの風景がなんとも美しい、風景の映像だけを切り取っても見ていられるような、「これは夜中のNHKの番組か?」と錯覚しそうになるほどだったし、そこに音楽が最高にマッチしており、サントラも最高

さらにギリシャというのがこの映画の一つのキーワードになっている
ギリシャは同性愛が認められており、教科書に載っているようなギリシャ彫刻もいわゆるエロ本的な意味合いで製作されているのだが、このオリヴァー演じるアーミー・ハマーがもう整いすぎてもはや彫刻!ムッキムキの原バッキバキで彫刻がイタリア観光してるようにしか見えない

タイトル『君の名前で僕を呼んで』は劇中にも同じセリフがありその続きが「僕の名前で君を呼ぶ」、そして二人はお互いを自分の名前で呼び合うのだがこれはおそらくギリシャ文明に由来する行為なのではないかと思う

ここまでが映画それ自体の感想で、ここからは妬み
ティモシー・シャラメが何でもできる才色兼備過ぎてもはや見ててつらい
フランス国籍とアメリカ国籍を持ち、親父は国連に務め、母親はブロードウェイのダンサー、姉はフランスで女優
コロンビア大学とニューヨーク大学という超名門大学で学び、本作でも披露している通り、ピアノもギターも自在、、、
アーミー・ハマーは石油王の家系に生まれ、出自は東欧系ユダヤ人、ドイツ人、イギリス人、スコットランド系/北アイルランド系アイルランド人、スコットランド人、ロシア人、ポーランド人、デンマーク人、スイス人、ギリシャ人、、、んでもってUCLAを出てる

そんで劇中でもこの二人は裕福そう、家政婦がいて母親が家事をするシーンなどなく庭には果樹園とプールがあって、ボーイズラブ映画のはずが二人とも女の子にもモテるモテる、、、
コロナで自粛中に観たのもあって余計に心がやられてしまいましたわ