サリー

君の名前で僕を呼んでのサリーのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.7
互いに近くなる瞬間が一番好き

そのあとは、、激しくなったり温度が違っていったり、運良く平穏が続いたり
でも、近づく瞬間の肌が痺れるような感情はそのとき限り。ピークを超えると、映画の終わりが近づくようにいつかくる関係の終わりにただ向かうだけ

感情と感情がぶつかり合って、足を踏み入れなければ感じるはずもない苦しさやそれに費やす時間や、いつかくるかもしれない終わりへの不安も、そういったことを考えると恋とか愛とかいうのが無駄なもののようにも思える
でも全く足を踏み入れずにいると、何か大事なものが欠けて行くような気がする

恋と愛は人間が美しくあるために神様が私たちに与え、私たちはそれを受け入れることで人間らしさを追求してきた。


ともかく、この世界の中にこんなに美しい関係が存在し得るということをすごく嬉しく思う
美しく穏やかな自然と一緒に、ただ穏やかに二人がずっと笑っていてくれたらよかったのに。
サリー

サリー