阿呆

君の名前で僕を呼んでの阿呆のレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.8
ドランを映画館で鑑賞する前に。
分かりやすく区分するなら、男性同士の恋愛ストーリー。
こんなに素晴らしい映画がもう三年前に公開されてるというのに、日本ですら今なお戦ってる同性愛問題。

映像のテンポがとても良いのに、「ある夏の穏やかな日常にて」というような納め方が凄い。観賞後も「良い夏だった」と振り返れて感傷的になれる。

雰囲気も然ることながら演者がとてもよく、生きた説得力のあるその瞬間の表情を見せつけられる。
二人の弾け具合が最高で、ラスト30分(バスで帰る前に二人で旅を楽しむ)からの15分程度が永遠に楽しそう!笑
全員遊び心が溢れていて、美しく障害も描かれるも、一向に暗くはならない。

最後の父親から息子へ送る言葉がとても素晴らしく必見。
彼の同性愛とは、という見解なので、ここだけの台詞を読んでもとても感動すると思う。

映画タイトルをきいたときの曖昧なロマンチックさが観賞後に具体的になり、本当に素敵。
彼の名前を私の名前で呼びたくなった。
ほんっとうに素敵です!
阿呆

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