君の名前で僕を呼んでのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで2017年製作の映画)

Call Me by Your Name

上映日:2018年04月27日

製作国:

上映時間:132分

ジャンル:

あらすじ

「君の名前で僕を呼んで」に投稿されたネタバレ・内容・結末

最後のお父さんの言葉は、詩的な美しさがある分切なさをより深めてくるというか…。
ラストのエリオは、映画全体の中で一番美しかった。
ただ眼福な映画だけかと思ってたの反省してます苦笑。
同性愛の、セクシャルな描写あります。描かれてます。
苦手な方は、たぶんとても苦手。
でも、私がこの作品で惹かれたのは、心の描写。心情をどうやって表現するか。ということ。
切ない。繊細で聡明なエリオ、と同じくらい繊細で聡明なオリヴァー。
描かれていない部分がとても重要な要素なんだろうなと。
行間を読むというか。

以下ちょっと落ち着いて書いた感想。超長文。

*****

切ない、身がきりきりする物語だった。

繊細で聡明な男の子、エリオ17歳。
夏の6週間の、物語。

最初、エリオがどのタイミングでオリヴァーに惹かれたんだろう、って思ったんだけど、
オリヴァーが車から降りた瞬間、彼を見た瞬間、から惹かれてたんだね。
その瞬間から心を奪われていたから、物語中盤、彼に「初日に着ていたシャツをちょうだい、」ってお願いして。
そのシャツを着て飛び跳ねて外を走るエリオは本当にかわいい。

両親はとても理解あって、彼に本「エプタメロン」を読み聞かせているシーンがあったんだけど、
両親は息子が同性愛者だってことにずっと昔から薄々気づいていて、
息子が生きやすいように、何かあったときに助けてあげられるようにナビゲートしていたんだろうな、
という感想を持ちました。
ラストでも、エリオとオリヴァーの関係について両親は知っているといっていたのだし。
この本を読んでくれた「停電した日」というのは、おなじ時系列の話なのかな?
夏の6週間以前の出来事なのかな。という気がして。


エリオは、直接「好き」だとかそういうことを言うわけじゃないんだよね、
でも、ちゃんと伝わっている。そういうやりとりが起きている。
二人で街に行った日の、言葉のやりとりはしびれたよね。
「大事なことは知らないんだ。―わかっているだろ。―知るべきだと思うから。―知ってほしいから。―あなたにしか話せないから」
「僕が思うことと同じ?」
からの
「原稿の順番がくるってる、打ち直さないと」って。
わかっているはずなのに、エリオもオリヴァーも。(観客も)
でも、さ、この後のシーンに続くように、オリヴァーはわかっていながらも平常心、普通、「あるべき姿」を保つことに必死なわけですよ。
わかっているからこそのあえての、その側面への無視なわけで。

でーもーねー?そのあと、
オリヴァーがふいにエリオに触れるもんだから、
エリオの気持ち、心の何かが一気にあふれ出しちゃって、キスをする。
でも上に書いた通り、
オリヴァーはだめだめ、って言って断るわけ。
私はこのシーン、「先に触れたのは!!おまえだろー!」とちょっと興奮(変な意味じゃない)したわけですけど、
心がいっぱいになっちゃって、そんな気持ちが溢れちゃったのはエリオよりオリヴァーが先だったわけで。
大人が子供をからかっている、というような感じにも見えるけど、決してそうじゃない、決して。
でも、オリヴァーは「大人」で、気持ちを抑制しなければと考えているので、一回関係性のリカバーを試みるのでした。

この後オリヴァーはエリオをしばらくちょっと避けてみたりするんだけど、
エリオの心情を思うと切なくて切なくて、悲しい、身が張り裂けそうだわ。
「裏切者」「裏切者」「裏切者」
本当に思っているかどうか、ということじゃなくて、どこへもぶつけられることのない感情を
こういう風に、つまりベッドの上で誰も聞いてない状況で、小さな声で、相手を貶めるような言葉をいうってこと、
とてもよく気持ちがわかる。みじめで、救いがなくて、どうしようもないって感じで。

せめて嫌いにならないでって思うよね。そりゃそうよ。
みじめな気持ちになるもの。


そのあとのさ、真夜中のベッドのシーンでなんかもう感情が高ぶって泣いてしまいました。
とても好きな相手とさ、そういうことになって。
それ自体ということより、その人がそこにいて触れられるという場面がなんというかたまらなくって。
これ以降のオリヴァーの表情が本当に優しいんだよね。
外側を覆っていたものが落ちたというか、彼の本質に近づいたというか。ずっといろんなものを抑制しながら生きてきた、という感じがしてそれも切なかった。
オリヴァーの表情の変化とは逆に、エリオは切ない顔をするんだよね。一見後悔してるかのようにも見える。
後悔なんかしてないんだけど、オリヴァーがもうすぐ帰っちゃうのがすでに悲しくてさみしくて、やっぱりそんな気持ちを思うと身がはり裂けそうになる。

オリヴァーにとってイタリアでの最後の数日間、ふたりで過ごすことになるんだけど、
その時間の幸福感。
でも別れがくるってわかってるんだよね。いやあ、切ない。もうまた泣いちゃう。
オリヴァーにやさしくされればされるほど、泣いちゃう。
最後のお別れのハグが、やさしさに溢れてて、お互いの気持ちがにじみ出てて、
やっぱり、泣いちゃう。
でもエリオはこのとき、泣かない。泣かないって決めてる感じだった。
お別れの瞬間までは絶対泣かないぞ、という強い意志を感じた。
たぶん、「パスポート持った?」のあとなにも、-なにも、さよなら、とかまた会おう、とか、そういうことを何にも― 言わなかったのは、
たぶん、、、何か言ったら、言葉を発したら泣いちゃうからだと思う。
私だったらそうだもの。
泣かなかったけど、もう、心はいっぱいいっぱいで。
電話でお母さんに駅まで迎えに来てもらって。泣いて。

最後の最後。冬のシーン。
オリヴァーが婚約したとエリオに伝えるシーン。
エリオは、前のシーンのように「裏切者」とは思っていないような気がするんだよね。
もちろん悲しいし、さみしいし、なんでだよ、と思うかもしれないけど
一方で、理解して、受け入れているような。
自分のことをいつか、相手が忘れてしまうかもしれないってことを、思っていても。

でも、相手のことはお互い忘れないんだよ。
だって「Call me by your name」だもん。
すごい呪いだよ。


*****
感想書いてみたらエリオ目線でのめり込んでたということがわかりました。

最後の最後。
お別れのシーン、もっかい見てみたんだけど
オリヴァーはもうおしまい、ってことを強く感じながら帰って行ったんかな。嗚呼切ない。

以上です。
本当に良い匂いのする映画だった。
映像も美しいし、出演者も美しいし、無駄なセリフないし、最後のお父さんのセリフで泣いた。

ティモシーシャラメさんが、本当に本当に素晴らしかった。

目の表情が凄すぎて、
表現者として生まれてきた人なんだろうなと感じた。
最初から最後まで美しかった。
エンドロールまで美しい。なんだこれは。

イタリアのどこかでの、素晴らしい一夏。

ただただ、エリオが羨ましかった。
こんな経験が出来る事、素晴らしい環境、全てを悟った上で優しく見守ってくれる母親、私がついていると言って優しく指南してくれる父親がそばにいる事。

「痛みを葬るな、感じた喜びを忘れずに」
父親との対話シーン、何度でも観たい。
もし子供が出来たら、こんな親になりたいと思う。
私が気付かなかっただけで、17歳のころ私の周りもこんな風に、付かず離れず温かく見守ってくれていたのだろう。ありがとう、と言いたい。

2人がバスに乗ってから、幸せ過ぎて切なくて泣けてしまった。

君の名前で僕を呼んで。
エリオは、これから自分の名前と共にオリヴァーを思い出すだろう。
それはきっと結婚や出産を上回る、"運命を共にする"と同義だと思う。

素晴らしかった。
夏の空気感が伝わってきて切なくなるけど好きだと思える作品。
何気ない景色なんだろうけどキラキラして見えて、私も外に出てどこか歩きたくなった。
終わり方に関しては納得するしとても現実的だと思うんだけど、どこかこのまま2人がずっと一緒に生きていってほしいと思ってしまう。
切ない、切なすぎる。俺ランキング、切ない映画ベスト3に見事ランクインしました。
序盤は淡々と進んで寝そうになったけど後半は一気に惹き込まれた。隠してる前半と告白した後の後半の対比がすごい。
そして最後の親父の言葉が素晴らしすぎる。全部持っていったな親父。
淡々と物語は進んでいくので、
一度見ただけだと時系列がよく分からなかったんですが、

お互いの気持ちが通い合う瞬間、
そして別れの瞬間、
初恋が終わる瞬間。
誰しもこういう気持ちは体験した事が
あるんではないかと、
どこか懐かしい気持ちになりました。

勿論、題材は同性同士の恋愛ものには
なりますが…

好きかもしれないという気持ちに
蓋をする生き方をするのか、
それとも、気持ちに正直に生きるか。

そういう気持ちの揺れ動く心情の描写が
とても美しく描かれていて、
素敵でした。

生々しく感じる場面もありましたが、
17歳の少年ってきっとこんな感じだと思いますし、
そう思うとリアリティがあったかなぁとも感じました!

好きな人の気を引きたいがために
あえて嫌がられるような事をしてみたり、
無意識のうちに目で追っていたり、、、

もどかしくも、切なかったです。

最後の別れのシーンなんか特に…

本当にお互いに好きで辛いから
深くは語らない。
無言でお別れするシーンは
胸がギュッと締め付けられましたし、

そこからの2年後(?)に
オリバーからエリオへの結婚報告。

最後の暖炉の前で泣いているエリオが
すごく良かったです。
余韻が残る感じで。


BLものになると偏見とかあると思いますが
恋するという点では
誰しもに通ずる感情だと思いますし、
そういった意味で是非オススメしたい作品だと思います!
「多くの親は早く終わらせたいと願い
息子が冷静になることを祈る」

「人は早く立ち直ろうと自分の心を削り取り
30歳までにすり減ってしまう

新たな相手に与えるものが失われる
だが何も感じないこと・・・
感情を無視することは
あまりに惜しい」

「心も体も手に入れられるのは一度だけ
そして知らぬうちに、心は衰える」
★2018年11月16日まで早稲田松竹で再上映中!

季節は夏。北イタリアの透き通るような美しい自然の中で、17歳のエリオと24歳の大学院生オリヴァーが出会って恋に落ち、最後は離れて行く切ないお話。
まるで生きたギリシャ彫刻のような、少年独特の美しさを持つエリオに、考古学を学んでいるオリヴァーは必然的に惹かれる。また、知性豊かで自信にあふれ、端正な顔立ちのオリヴァーに、エリオも惹かれていく。

ストーリーとしては、男性同士ってところを除くと、よくあるひと夏の恋、こどもから大人になっていく過程での甘く切ない恋ってところなんだけど。
私はその恋模様よりも、エリオのご両親に思い切り心が惹かれてしまった。

両親はエリオの変化に気づいているが、咎めるでも見て見ぬ振りをするでもなく、ただ自然の流れのように受け止める。
オリヴァーと離れて傷心のエリオに、得難い貴重な経験をしたこと、辛くても感情を押し殺して生きてはいけない、それは心をすり減らして生きることになるから、とそうパパが優しくゆっくりと語りかけるシーンがあるんだけど。そこがとても感動的!!
エリオは少し内向的で、オリヴァーとの別れがつらくて吐いてしまうような子なので、パパはエリオが感情をおしこめて内にこもってしまって、10代後半の人生の中で一番自由で大切な時間を失って欲しくなかったんだろうなと思う。愛情深いなぁ。
そして、その流れを踏まえてこその、エリオが感情を一つ一つ噛み締めて消化していくような、あのラストシーンなのかなと思う。
初恋の終わりがとても苦しい、、、
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