山の神として畏れられている虎と老いた猟師の戦い。
チェ・ミンシク演じる猟師と虎とのドラマがとても重厚でした。後半になるにつれて彼らの壮絶な運命が見えてきて、どんどん物語に引き込まれました。寓話的ではありますが、観終わったあとも心に残る深み。
壮絶な日本軍やチョン・マンシクらの猟師たちと虎とのバトルも大迫力。虎の動きの俊敏さと容赦のない大殺戮、アニマルパニックものとしても非常に見応えがあります。
なかなか尺が長いのと、チェ・ミンシクが猟をするシーンが少ないのがやや残念ですが、非常に見応えがある映画です。
そして最後に、今作でも大きな存在感を見せていた大杉漣さんの訃報、驚きとともにとても残念です。ご冥福をお祈りします。