ずどこんちょ

オーシャンズ8のずどこんちょのレビュー・感想・評価

オーシャンズ8(2017年製作の映画)
3.3
オーシャンの野望、再び!!

しかし、今度はあの稀代の大泥棒ダニー・オーシャンの妹、デビーが仕掛けます。ダニーと同じく刑務所から服役したばかりのデビーは、刑務所生活で入念に計画を立てた宝石泥棒計画を実行するのです。
そういうとこ、本当お兄さんと同じ。

今回のオーシャンズは女性チーム。サンドラ・ブロックにケイト・ブランシェットなど豪華で個性豊かな女優陣が集まりました。本編ではカットされていましたが、本当はマット・デイモンもカメオ出演していたそうです。是非見たかった。
女性の怪盗団が忍び込むのはラスベガスの地下金庫みたいなジメジメした所ではありません。豪華絢爛で華やかな舞台でなければ。
彼女たちが作戦決行の舞台に選んだのは、メトロポリタン美術館で執り行われるファッションの祭典、メットガラです。
ターゲットはカルティエの地下金庫に眠る豪華なダイヤの首飾り"トゥーサン"。この首飾り、実際には今はもう存在しないそうですが本当に実在していた宝飾品だそうです。このトゥーサンをメットガラのパーティでお披露目させて、その隙に奪い取ろうと計画したのです。

とにかく衣装も美術品もリアルで華やかでした。
特にメトロポリタン美術館は実際に美術館内で撮影しているため、画面に映るゴッホの肖像画を始めとする美術品の数々はすべて本物。本物だからこそ豪華で美しいのです。衣装もメットガラの再現も実にリアル。
映画のための作り物ではありません。展示会そのものでした。
私もメトロポリタン美術館には行ったことがあるので、見たことのある展示室が現れて懐かしかったです。

そして、壮大な計画と同時に決行されていたデビーの復讐劇。かつてデビーを罠に嵌めて刑務所送りにした男への見事なまでの仕返しも始まります。
女を捨て駒にする男への復讐!痛快です。

派手な爆破や銃撃戦など一切ありません。
ただ女たちが美術館に忍び込んで、鮮やかな連携プレーで宝石を盗み出すのみです。
これぞ、プロの手口。
オーシャン兄妹、とんでもない兄妹だなぁ……