有りがたき大物女優の詰め合わせ。サンドラ・ブロックとケイト・ブランシェットが並ぶだけで謎の緊張が走る。けた違いの大枚の匂い…。８人の悪いオンナたちによる大勝負をゴージャスに痛快に。規模がデカすぎて庶民には最早ファンタジーの域です。応援せずとも必ず成功するのだろうな、という顔ぶれが揃っているので別段スリルはありませんでした。ケチな詐欺くらいがわたしの性には合っている。それでも舞台はメットガラ、お目当てはジュエリーという華やかさにはトキメキますよね。着飾るドレスもギランギラン。ここまで派手なら８人丸ごと誰もが知ってる有名人で揃えてほしかった気もするけど…まあいっか。オーシャンズの中ではアン・ハサウェイが断トツで光ってる。笑っても怒ってもえずいてもキュート。顔を思い切りひん曲げてコメディの格を引き上げてくれた。その反面サンドラやケイトの顔が全然動かないのはどうして…！役柄か、それともお直しの影響か、鉄火面化が気になる。ああーかつてはあんなにも表情豊かな女優たちだったのに…。今も十分キレイだけどさーなんだかなー。美しければ美しいほど老いていくのは苦痛なのか…。顔の筋肉は自由であるべき。
