リッキー

オーシャンズ8のリッキーのレビュー・感想・評価

オーシャンズ8(2017年製作の映画)
3.4
953本目。190213
「オーシャンズ」シリーズの女性版として当時派手に宣伝されており、女性キャストならではの演出を楽しみに鑑賞しましたが、あまり男性版と違いを感じませんでした。
リブート作品なのだからもっと自由に作れば良いのに、と少し物足りなく感じました。

冒頭から本作のリーダー サンドラ·ブロックが刑務所から出所直後に、デパートで売り物化粧品を手に取り、返品を装って入手してしまったり、ホテルのフロントでチェックアウトした客の会話を聞くと、すぐにその客になりすまし電話でチェックアウトを取り消して勝手に部屋を使ったり、部屋に入る前には他の客の毛皮やスーツケースを手に取って盗んだりというシーンが連続で描かれています。
あまりにも鮮やかな手口で彼女のキャラクターが一瞬で理解できた一方、一部の女性が持っている図々しい部分を見せられたようで、ショックで一瞬、物語に集中できなくなりました。

同じことをジョージ·クルーニーがやっても同様に感じるか自問自答しましたが、そもそも彼はそんなセコイことをしないように思えます。大仕事を控えている詐欺師がそのようなちっぽけな犯罪で無駄なリスクをとるとは到底思えません。サンドラの右腕のケイト·ブランシェットが経営する店のウォッカに水を足すように指示している姿や、デザイナーのヘレナも彼女のデザインは明らかに古いデザインで、生活感が滲み出ており、初っ端からこの作品の売りであるはずの「豪華絢爛」からは逸脱しているように思えてなりませんでした。

犯行の舞台において、皆ドレスアップをして華やかな姿を披露してくれますが、なんだか偽物の美しさのよう見えてしまい、私にとって最初の印象が最後まで拭い切れませんでした。
それにプロフェッショナルを集めても、お金のためだけに集まってきたためチームの絆もなんとなくもろく感じてしまいます。誰か一人でも検挙されたら、保身のために証言しそうで、 芋づる式で検挙されてしまいそうです。私の偏見でしょうか。

「紅一点」という言葉が最近使われなくなったように、女性と男性の機会均等の動きが広まっており、映画界でもこの作品や「ゴーストバスターズ」などでオール女性のリメーク版を製作していますが、つい男性版との比較をしてしまいます。どうしてもオール女性で撮りたいのであれば、オリジナル作品で製作すれば、先入観なく上質な作品ができるように思えるのですが…。
何れの作品でも男女混合が自然で望ましいと思われますが、個人的にはあまり世間の評判を意識しすぎないでほしいです。難しい問題ですね。