ダイセロス森本

くるみ割り人形と秘密の王国のダイセロス森本のレビュー・感想・評価

4.8
公開日に駆け込み!とにかく映像が美しい。あと1時間半ぐらい欲しいんですけど~!3Dで見て正解だったなあ。
異世界へ主人公が気が付くと入っているという描写、意外とファンタジーで一番大事なところなんだけど、(transition)それがこの作品では違和感が一つもなくて、どうしよう…完璧…とそちらの世界へ入った時に涙がこぼれた。
キーラがまた美しい…!

物語としてはクラシックなものなので展開もオチもそのまま使っているがそれでもやっぱり王道で飽きない作品のひとつだなと思う。子供はこのストーリーに何を感じるのか知りたい。大人は映像美と細かいところにある表情を受け取ることができると思う。

バレエの観劇でこの世界にあったことを伝える方法が新しい挑戦であり、それを大成功に収めたと感じた。
舞台と映画。共存はどんなに工夫しても難しかったのに、本当にそこで今ダンサーが踊っているのではないかというくらい、ほとんど舞台鑑賞に近いことをやってみせた。これは本当に素晴らしいカメラワークと導入の仕方にあったと思う。これは「クラシックバレエ」だ。エンタメじゃない。

そんなバレエには映画界でも有名になりつつあるセルゲイ・ポルーニンの姿も見える。エンドクレジットでずっと踊ってくれるのでもうありがたみしかないんだけど~~!!!!!。

マッケンジー・フォイの美しさには色々な人が注目しているし、ドレスが似合う顔だなあと思うが、表情の演技はこれからだなと思ってしまった場所がいくつかある。
でもすごいよ、ほんとにすごい。


そしてダーシー様がいる~!!!「プライドと偏見」以来のキーラとマシューの共演!同じシーンにいることはないけどそれでもやっぱり好きな人にはたまらない共演!!!!

掴みはばっちり、音楽も美しく、チャイコの音楽もそのまま使われていて大変よろしい。


クラシック界からもバレエ界からも映画界からも好きな人があつまりそうな一作。
ここに本当のバレエ映画が生まれた。