チャイコフスキーのバレエで知られる“くるみ割り人形”を、ディズニーが実写映画化。
愛する母を亡くし心を閉ざした少女クララは、クリスマスイブの夜にくるみ割り人形に導かれ、誰も知らない秘密の王国に迷い込む。“花の国” “雪の国” “お菓子の国” “第4の国”という4つの王国からなる世界で、プリンセスと呼ばれ戸惑うクララだったが、やがて“第4の国”の反乱で起きた戦いに巻き込まれていく…。
ディズニー作品ならではの色鮮やかな映像が美しい作品。ねずみの大群とくるみ割り人形の兵隊たちが戦う所は、バレエと同じだが、クララが秘密の王国に来る理由や王国での目的は異なり、家族の絆にスポットライトが当てられている印象。
インターステラー('14)でおしゃまな少女マーフを演じたマッケンジー・フォイが、美しいプリンセス、クララ役を好演。キーラ・ナイトレイ、モーガン・フリーマン、ヘレン・ミレンら豪華キャストの安定感のある演技に加え、黒人のトップダンサー、ミスティ・コープランドの優雅な舞に魅せられる。また、美しい調べを奏でるランランのピアノ演奏が、作品の格調を高めていた。
