ポチポチ

くるみ割り人形と秘密の王国のポチポチのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ディズニーが片手間に作ったファンタジー映画って感じ。


クララが辿り着いたのはとある国の雪国
吐く息も白く染まる 雪の国の橋の前に
迷子だったクララを救ったのは動くことさえ覚束ないとあるくるみ割り人形だった

決して面白いとはいえない映画の中で
ささやかでも確かな 期待を込めて見ていた
くるみ割り人形のキャラはとても誠実で
頼もしくて僕は彼が大好きになった

映画が始まってからちょうど中盤の辺り
スタッフは「これが見たいんだろ」と言わんばかりに素晴らしいものを見せてくれた
華やかに輝く衣装や装飾 バレエ 『ファンタジア』オマージュなど
観客の目を惹くものなどいくらでもあった。

見事な演出を見せるジョー・ジョンストンに
僕はやりきれないほどの感謝を抱いた
「これから面白くなるよね?」
それは僕がこの映画で初めて抱いた疑念だった

とってつけたようなキャラクター
嘘つきなお菓子の女王
退屈なストーリー

終盤にでもなれば不安を抱くには十分で
面白そうなところを見つけようと探した
それでも盛り上がりもせず物語は
飽くことなく僕を退屈させた

この映画は眠気との戦いさ
早朝組への風当たりは強く容赦ない
僕はいつしか 心を閉ざすように
何も考えず 無の心境で映画を見ていた

そんなとき 思いがけぬ光を見たんだ
無にも慣れた あのシアターの真ん中で
とある映像がスクリーンに流れ始めたのだ
『くるみ割り人形と秘密の国』と

こんな映画に何の価値があるのか
こんな映画に何の得があるのか
「この映画面白くない」
それは僕が初めて気づいた真実だった

つまらない映画
嘘つきの宣伝広告
退屈なストーリー

残念な興行成績らしい
それでも僕は今までくれた夢のお返しだと
翌る日も翌る日も ただ一つだけのかけがえのないコンテンツの傍らに寄り添った

今でもずっとディズニー映画を追い続ける終わりなき旅の途中さ
新作を作り続けてくれるなら
僕は何度だって映画を見よう

悲劇のオタク
見ては買い続けるどんな映画も
悲しすぎるストーリー

ま、全部事実なんだけどね
ポチポチ

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