E.T.A.ホフマンの童話『くるみ割り人形とねずみの王様』をディズニーが実写化した作品。
○母を亡くしてまだ心の傷が言えないクララと弟は、クリスマスイブだというのに気分が高揚することは無かった。そんな中、父から母が子供達に宛てたクリスマスプレゼントだと言ってプレゼントを配る。クララが貰った箱を開けると中には、綺麗に装飾された卵型の入れ物が入っていた。母からのメッセージに「この卵の中には貴方が必要とするもの全てが入っています」と書かれていたが、卵には鍵が掛かっており、その鍵はどこにも見当たらない。落胆したクララだったが、叔父が主催するクリスマスパーティーに参加したところ……。
映像はとても綺麗ですし、出てくるキャラクターも個性的。バレエのシーンはディズニー作品らしく芸術性とファンタジーが融合していてとても良かったです。
残念な点は、90分とやや短めな作品なので、脇役のキャラクターや舞台となる4つの国の掘り下げがあんまり無かったこと。
あんまり掘り下げられていないからこそ、母を亡くした姉弟と妻を亡くした父とのすれ違いや、4つの国のいざこざ、クリスマスの奇跡などの題材もありきたりなストーリーに思えてしまいました。
逆を言うとわかりやすくて親しみやすくて無難な映画なので、低学年くらいのお子さんと一緒に観るなら良いかもしれません。