たてぃ

スターファイター 未亡人製造機と呼ばれたF-104のたてぃのレビュー・感想・評価

4.0
ジャケットでかなり損してる…それに戦ったのは男達だけでなく女性達もなんですよ!(半ギレ)
前半は恋愛&アクション系(といってもバトルなし)ですが、全体的には西ドイツ政府の闇を暴こうとする実話ベースの社会派モノでクオリティ高かったのに…もったいない…(-_-)

戦後20年が経った1965年、東西冷戦真っ只中で共産主義国家と接する最前線の西ドイツはロッキード社から916機の戦闘機を購入する。東側への抑止力のために。しかし、なぜかその戦闘機は故障が多く墜落しまくりの「未亡人戦闘機」…パイロットのハリーは事故防止策を提案するも上層部はあまり動かず…妻のベティは夫に民間の航空会社への転職を勧めるも夫は「仲間を放っておけない」と拒否。一方、政府側は戦闘機の安全性をアピールするために国防大臣の息子をパイロットへ派遣…そして…

前半の恋愛部分がちょっと長すぎだったかなと思いました…その尺を後半の分に回せばなぁと…それだけ後半のパートは良かっただけに…1960年代の西ドイツの空気感も伝わって怖いですね…政府批判しただけで「共産主義野郎」や「東側と繋がりのある奴」とかのレッテル貼り…怖い…(ー ー;)

7機に2機の割合で墜落し100人以上が命を落としたという悲しい話でその闇を暴こうと戦った人達の話でもありました…

《蛇足》終盤にベティがロッキード社に「イタリア、オランダを買収したくせに」と叫ぶシーンがありしたが、その際ドイツ語分からない自分でも「イタリア、オランダ、ヤパン(日本)」と聞き取れたんですよね…何で字幕では日本を省いたんだでしょうか?…
たてぃ

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