あらた

レザボア・ドッグスのあらたのレビュー・感想・評価

レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)
4.0
タランティーノのデビュー作。
お互いに素性を隠した宝石強盗一味が計画に失敗し、疑心暗鬼に囚われていく。

最初の10分間の構成が気持ちいい。
カフェの円卓でスーツの男たちが無駄話に興じている。ライクアバージンはデカチン男とした女の歌だとか、チップを払いたくねえだとか。ダラダラとそれらを映した後ようやく店外に出ると、スーツの裾を翻して砂埃の中歩く男たちが妙にかっこよく撮られ、そこへレザボアドッグスというタイトルがバーン。と思ったら、車の白い革張りの後部座席を血で真っ赤に染めながら泣き言を言う男。
大胆に強盗の場面そのものをすっ飛ばす構成が面白い。

あと、技術的なことはわからないけれど、タランティーノ特有のざらついた画面って、何でこんなに目を離せなくさせるんだろうか。
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