2010年 コーエン兄弟 脚本・監督
アーカンソーを舞台としたジョン・ウェイン主役の邦題「勇気ある追跡」のリメイク。
父親の敵討ちをしようととする賢く生意気な14歳の少女マティ(ヘイリー・スタインフェルド)。素晴らしい演技でした。
追われるチェイニーに「ノー・カントリー」ジョシュ・ブローリン。
マティに雇われる強面だが年配ので酔っ払いの連邦保安官コグバーンに「リボウスキー」のジェフ・ブリッジス。オリジナルではジョン・ウェイン。真の勇者です。一人で四人と対決します。この映画の主役でヘイリー・スタインフェルドと並びMVP。
やはりチェイニーを追うラ・ビーフにマット・デイモン。オリジナルでは何とグレン・キャンベル。彼も良いです。
この二人が生意気な小娘のグリットに触発され最大級のグリットを発揮します。
なかなかにワクワクするキャスティングです。
スピルバーグプロデュースのコーエン作品ですから期待しましたが良い出来だと思います。コーエンにしてはオーソドックスでエッジはそんなに効かせてません。
割と小さい役でドーナル・グリーソンが出ていますが、オリジナルではデニス・ホッパーだったようです。
40になり独身のマティは依然気丈でコグバーンを弔い墓を守ります。彼女はガラガラ蛇に噛まれましたがコグバーンに救われました(片手を失った)。
仕事をやり遂げ、黙って去っていく男達がカッコいいです。