ながらみ御免

トゥルー・グリットのながらみ御免のレビュー・感想・評価

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)
4.4
初見ではあまり楽しめなかったのですが……みんな髭面で茶色の服で見分けにくい……二度観たら楽しめました。そこここの場面がふと思い出されては、ほのかに楽しませてくれる、頭と心に住み着く映画なので、観たら人生に得があります。コーエン兄弟ならでは。

個人的にはマット・デイモンの極端なモゴモゴ喋りが楽しくて……テキサス訛りなんですかね?あげくの駄目押しに歯が折れて完全にモゴモゴしちゃうの最高です。

エンディングに流れる「主の御手に頼る日は」、Iris DeMont の乾いた歌声が沁みます。およそ神にも他人にも頼る気なさそうな三人の物語にこの曲をあてたのは、彼等の反骨精神を際立たせるためか、そんな彼等であっても主の御手に支えられているのだという思いなのか、考えてしまいます。
同曲をアレンジしたオープニング曲も美しい。