円柱野郎

トゥルー・グリットの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

トゥルー・グリット(2010年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

基本的なプロットはオリジナルに忠実だけど、多少流れが修正されていて無理のない話運び…そしてテンポがよくなっている気がする。かなり正統派な西部劇になっているよね。コーエン兄弟らしいブラックな笑いはなく、笑いの部分と言えば口げんかの様な会話劇の部分に収まっている感じ。エンディングも変更されているけど、こちらの方がしんみりしていてるかな。でも、愛が透けて見えたオリジナルよりも、友情と尊敬の方が強く感じられるこの映画の方が個人的には好みです。
ジョン・ウェインがやった役をジェフ・ブリッジスが演じているけど、貫録のある老保安官を好演してる。脇役のマット・デイモンとジョシュ・ブローリンの使い方は贅沢だよなあw 悪党のボスを演じたバリー・ペッパーも良い化け方をしていたね。敵だけど悪人ではない悪党。オリジナルのロバート・デュバルの雰囲気にもなんとなく似てるか?
しかしこの映画は何と言っても少女を演じたヘイリー・スタインフェルドが良い。多くの名優を向こうに回しても全然負けてないし、見事に気の強いしっかりした少女を演じきっているわ。この演技でアカデミー助演女優賞ノミネートも納得。
円柱野郎

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