あなぐらむ

恐怖女子高校 アニマル同級生のあなぐらむのレビュー・感想・評価

3.2
ダメな方の東映スケ番もの。乗っけからパイオツ出まくり荒れまくりの神戸の名門女子高が、実は留学制度を餌に海外に人身売買、てなとんでも話。
金子信雄&汐路章が上層部の悪辣学園を、我らが池玲子姐と成瀬正孝がハンギング!する痛快編。

鈴木則文が監督ではないので、女性への美的フェチがどうにも足らず、ただおっぱいを出してる感が強いし、池ちゃんが既に大物感が漂い過ぎてて、衣麻遼子が実質主役のようなゲスト風な扱いは残念。
面白いのは後に日活ロマンポルノで長谷部安春組となる桂たまき、八城夏子(織部ゆう子名義)が本作でデビューしてる点。

ただフェンシングを取り入れた立ち回りはクライマックスで活かされ、一ノ瀬レナ(美乳)と池ちゃんとの長廻しの格闘は、型ではなく本気の緊迫感を生んでいる。ガールズパワーの70年代前半の迸りは、ロマンポルノやピンク映画との相互作用で映画の活劇面を支えたのだろう。