イチロヲ

恐怖女子高校 アニマル同級生のイチロヲのレビュー・感想・評価

3.5
行方不明の姉を捜すため女子校に転校してきた少女(池玲子)が、学校側が秘密裏におこなっている売春斡旋行為に肉薄していく。東映「恐怖女子高校」シリーズの第4弾(最終作)。

池玲子と衣麻遼子が対立する物語かと思いきや、これまで端役ばかりだった一の瀬レナが暗躍しているという嬉しい誤算。フェイスターン(立場の転向)を交えたプロレス的展開を楽しむことができる。

惜しむらくは、鞭使いの女教師(富永佳代子)という斬新なキャラクターが活かしきれていないところ。彼女こそが、池玲子との一騎打ちが待望される人物のはずなのだが、ふたりが相まみえることがない。

とはいえども、池玲子の主導により「学校の葬儀」が執り行われるクライマックスは、なかなかどうしてエキサイトできる。永井豪・著「ハレンチ学園」の一遍、ハレンチ大戦争のようなナンセンス・コメディが、釣瓶撃ちのように展開される。
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