男女ではなく、女性同士という点を除けば、いたって普通の恋愛映画。
レズビアンのダラス(エリカ・リンダー)と婚約者がいるジャスミン(ナタリー・クリル)が出会ったことで物語は始まる。
女性限定のバーでダラスと再会し、キスを交換したジャスミンは、いっしょに行った友達に悪態をつきながらも、顔には喜びの笑みが浮かんでいた。
このときから二人はどうしようもなく惹かれ合っていく。
濡場が多く、ストーリー的には見るべきものはないが、エリカ・リンダーの性別を超越した美しさに酔い痴れる。
こちら側とあちら側。
我々は知らぬ間に「線」を引いてしまっている。
そこには長年教えられてきた道徳観が立ち塞がる。
しかし自分自身で引いた「線」なら、それを越えることも可能なはずだ。
そして一度越えてしまえば、「線」は消滅する。
最初からそんなものなかったかのように。