ベルサイユ製麺

アンダー・ハー・マウスのベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

アンダー・ハー・マウス(2016年製作の映画)
3.0
タイトルに“アンダー”って入ると何か良さそうに思える病。あとジャケの、射抜くような眼差しの女性が印象的なので借りました。

レズビアンの主人公ダラス(女誑し)(大工)がノンケを装う美女ジャスミン(フィアンセ有)に猛アタック。良い仲になりますが、色々問題も有ります。

以上。
フィアンセってFilmarksやってなかったら絶対入力しなかった文字列だなぁ。
なんか普通のメロドラマって感じで、LGBTQが出てくるからって何か凄く特別な問題提起とかがあると思うなよ!と、鼻っ柱を(南部鉄のカッター台で)ガツンといかれた気分です。イテテ…。
どエロかったです。以前から思ってるのですが、一般映画をどエロくするメリットってなんか有るのかしら?エロなんて別口で個別に摂取すれば良いと思うのですよね。わんこそばチャレンジしてて、途中で急にカップケーキぶちこまれるみたいな感じがします。特にLGBTQ作品にはその傾向が強いですよね。テレビ番組で性的なノリばかり前面に出してくるオネエタレントとか本当に××××××。
映像が、特に秀でているって気はしなかったです。『アデル』の様に、温度も湿度も、心の働きまで映しとるような冴えは無いです。一方で、“性的少数者は芸術的感性が優れている”というのも偏見の一形態でしょうから、普通のレズのメロドラマが、普通に作られているという現状も一定の到達点として評価すべきなのかも。

全ての要素が平均的な今作の、唯一特別な点は、主演のエリカ・リンダーの存在感に尽きます。



…と、筆舌に尽くし難きことったら、まあ。
⚫︎ハンサムレディ・オブ・ザ・イヤー
⚫︎ベスト・タチ・オブ・ザ・イヤー(器具部門)
⚫︎肩組んで欲しい・オブ・ザ・イヤー
⚫︎タバコをカッコよく吸う・オブ・ザ・イヤー。
⚫︎ラッパ飲みがサマになる・オブ・ザ・イヤー。
⚫︎身勝手許せちゃう・オブ・ザ・イヤー
⚫︎ベストカー・ ・オブ・ザ・イヤー
…の七冠達成です。スウェーデン幻想を余裕で守り抜く金髪の異端児、ここに誕生!美しすぎる大工の棟梁…。
正直、今作は彼女を見る為、ぐらいでしかオススメは出来ません。ので、ジャケットを見てピンと来ない方はスルーで良いかと…。

“タイトルにアンダーが入ると何か良さそう”は、やっぱり気のせいなのかしら? と思ったら原題は『Below her mouth』…。
騙された!やり方が汚い!尾籠だぞ!!