[現実ってなんですか?]
※映画の感想というよりは、ちょっとおかしな事になってますが、この手の話が好きな方、お付き合いください。
突然ですが「現実」とは何でしょうか?
もうひとつ「物語」とは何でしょうか?
現実とは、今見てる「目の前の事」を指し「物語」とは、誰かの空想の産物である。
なんて、こんなあたりまえの事でも私はいつもグラッとその「あたりまえ」が揺れる事があります。
ちょっとある例え話をしますね。
ある科学者は「人間に限りなく近いアンドロイド」を作ろうとしていました。しかし、彼はそのアンドロイドを生涯作る事ができなかった。彼はこう言いました。
「人間に近いアンドロイドを作りたいが、そもそも人間とはなんだろうか?」
この話は私が勝手に作った話です。
私が言いたかったのは「物語」というものは「現実」から生み出されるものですが、そもそも私達は「何をもってして現実と認識しているのか?」という事を皆さんに聞いて見たかったのです。
ただ、逆にこういう風にも思うのです。
「現実」が何かはわからないけれど、その「現実」から作られた「物語」の中に、その「現実」とは何かのヒントが隠されているのではないか?と。
若い頃は、この映画の「ある登場人物」のように「現実と物語」が一体となっていた時期が私にもあります。そこからゆっくり物語を抜け、現実というものに向き合って踏み出していく事が、ある意味では「大人」になる、というものなのかもしれません。
しかし、そういう意味でいうならば、私は大人になる事を降りてしまった人間です。
私は今だに「私」という「主人公」の物語を作り出しては、物語と並列に「今」を見ている時があります。
しかし、それは仕方ないんです。
なぜなら、
私自身の「現実」を知るためなのですから。