Daisuke

暗黒女子のDaisukeのレビュー・感想・評価

暗黒女子(2017年製作の映画)
3.0
[現実ってなんですか?]

※映画の感想というよりは、ちょっとおかしな事になってますが、この手の話が好きな方、お付き合いください。

突然ですが「現実」とは何でしょうか?
もうひとつ「物語」とは何でしょうか?

現実とは、今見てる「目の前の事」を指し「物語」とは、誰かの空想の産物である。
なんて、こんなあたりまえの事でも私はいつもグラッとその「あたりまえ」が揺れる事があります。

ちょっとある例え話をしますね。

ある科学者は「人間に限りなく近いアンドロイド」を作ろうとしていました。しかし、彼はそのアンドロイドを生涯作る事ができなかった。彼はこう言いました。

「人間に近いアンドロイドを作りたいが、そもそも人間とはなんだろうか?」

この話は私が勝手に作った話です。
私が言いたかったのは「物語」というものは「現実」から生み出されるものですが、そもそも私達は「何をもってして現実と認識しているのか?」という事を皆さんに聞いて見たかったのです。

ただ、逆にこういう風にも思うのです。

「現実」が何かはわからないけれど、その「現実」から作られた「物語」の中に、その「現実」とは何かのヒントが隠されているのではないか?と。

若い頃は、この映画の「ある登場人物」のように「現実と物語」が一体となっていた時期が私にもあります。そこからゆっくり物語を抜け、現実というものに向き合って踏み出していく事が、ある意味では「大人」になる、というものなのかもしれません。

しかし、そういう意味でいうならば、私は大人になる事を降りてしまった人間です。

私は今だに「私」という「主人公」の物語を作り出しては、物語と並列に「今」を見ている時があります。

しかし、それは仕方ないんです。

なぜなら、

私自身の「現実」を知るためなのですから。
Daisuke

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