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ローガン・ラッキーのneroのレビュー・感想・評価

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)
3.5
呪われしダメダメブラザーズが放つ起死回生の現金強奪作戦! 足を痛めた元名QBの兄と、戦争で腕を失ってしがないバーテンダーに甘んじる弟。脚のことで仕事をクビになった兄は、最後の現場だったレース場での強奪を計画する。助力を求めたのが服役中の爆弾魔ジョーバング(BANG!)。ジョーの弟たちも巻き込んで、NASCARの大イベントを狙って作戦開始!!

ファミリードラマ仕立てでの導入もあって、当然いーところでヘッポコ展開のコメディかと思えば、なんとまあ、意外な程の緻密な作戦行動に驚いた。最後のオチも見事で、そこまでの計算ができるって、兄ちゃんまったくダメダメじゃないよ!
ダニエル・クレイグの怪演もあり、気軽に見られるし後味も悪くない。ハリウッド映画と言うより「アメリカン」だなあとつくづく思ってしまう映画だ。ジョン・デンバーにほっこり。
弟のアダムドライバーが今回も自信の無さ全開で良かった。観るほどに好きになっていく不思議な俳優だ。
作戦を支援する妹がちゃんとしすぎてるのが、自分的には少々残念といえば残念。もっと色ボケビッチでもよかったかも(^^)

ストーリー的にはお気軽映画なんだが、シーンの切り替えを含め、カット割りに独特のテンポを感じた。映像のシンコペーションとでも言えるかもしれない。適度に予想を裏切ってくれ、心地よく観られた。
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