風来坊

ミッシング・サンの風来坊のレビュー・感想・評価

ミッシング・サン(2015年製作の映画)
2.0
家族旅行の途中で立ち寄ったガソリンスタンドで最愛の息子が忽然と姿を消す。警察も捜査のかいも空しく時だけが過ぎていき…息子の安否を祈る夫婦は次第に心のバランスが崩れていく…夫婦の苦悩を描いたヒューマンドラマ。

これは…変わった映画でした…息子が失踪してというのは映画ではよくある話しでサスペンスやミステリーならなぜ息子が失踪したのか謎を追う展開。アクションなら犯人側からレスポンスがあり奪還に向かう展開。この映画はどっちにも当たらず、息子が消えた謎はあまり触れず息子が消えた後の夫婦の心が壊れて行く様を犯罪被害者のドキュメンタリーのように淡々と描いています。

母親役のオリヴィア・ワイルドの演技が見事で徐々にでも確実に壊れていく感じは観ていて辛い…。ラストは何だろうか…とりあえず救いはあったのか?私には理解できない。
終始重苦しくやるせない…重厚な人間描写で観る人が違えば秀作なもかも知れない…けれど私には向いていなかった…。
風来坊

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