とある風俗店の一室でゴソゴソしようとしていた4人の男女だが、そこにあった大きなベッドはそのむかし罪人を処刑する時に吊るした大木から作られていて、強烈な呪いがかかっていた。ベッドから降りようとすると一人また一人と殺されていく…残された女が助けを呼ぶために携帯電話をかけると、2時間後の世界で同部屋を捜査する刑事につながった！しかもそちらでは、皆死んでいる…？な話
マニアの間でまことしやかに噂されていた、誰も知らないホラー映画。「タイム・ダイレイション 死のベッド」という邦題でゲオで先行レンタルされています。これを先行レンタルする権利を勝ち取るゲオの嗅覚はやばい…
呪われたベッドが繰り出す呪いに翻弄される女二人という変なシチュエーションに加えて、その2時間後の荒らされて死体が転がる同じ部屋で捜査する刑事パートと交錯し、さらに過去と現在が電話でつながり会話を重ねて謎を解いていくというかなり攻めた構成。単なる変てこ家具ホラーの一点突破ではなく、SF要素を絡めて伏線を収束させていくというオマケを乗っけてくれるのが嬉しかったです。楽しませる！という気概を感じますね！
呪いのベッドは一切動かずとにかく幻覚を見せて人間の精神を蝕んでいくという落ち着いた感じで、そんな中でゴア描写もチープさはありつつもまあまあ頑張ってる方でしたね。珍味好きにはたまらないかと思われます。敬具
