みな

君の膵臓をたべたいのみなのネタバレレビュー・内容・結末

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

膵臓の病気で余命僅かなクラスの人気者のさくらとクラスでも目立たない地味な図書委員の男の子の話。

冒頭で少年が少女の日記を拾い秘密を知ってしまうシーン。
まず思ったのが、どこから日記落ちてきた!笑
まぁ2階からなんだろうけど。

秘密を知ってしまった事で距離が近づく2人。
正反対の2人が惹かれあっていく様は初々しくてついニヤニヤしてしまう。
当然の結果かもしれないが、クラスの話題の的になり、さくらの親友に敵対される。
この親友が独占欲丸出しで、かなり私のイライラポイントを突いていた。
あんなにいい子だったら仕方ないか。

博多で泊まったヒルトンのスイートがなかなか好きな雰囲気で良かった。
ホテルが同室になったのもさくらの画策なのかな?

ほとんど男の子視点で話が進むので、一緒にさくらに惹かれていく感じがした。
あんな子がいたら好きにならない筈がない!

ただ何故病気に対してあそこまで達観しているのか。
昔から病気で入院する事が多い子供などは大人達と接する機会が多いため、言動が大人びてくるとは聞くが…。
強がっている部分も大きいとは思うが、どんな半生を送ってきたのか気になる人物でもあった。
だから終盤でさくら視点の描写で心情がかかれ、やっぱり高校生の女の子だなとホッとした。

クラスで浮いていた男の子がガムの子と仲良くなって心を開いていく過程は、微笑ましい。
あの微妙な距離感がいいね。
桜が咲いている場所を一緒に探してあげるところで、
「前回が博多で今回が北海道か。お疲れ様。」
的なニュアンスの台詞から、ガムの子には話している事が読み取れ友達が出来たのねー!とこっちまで嬉しい気持ちになった。

さくらの病気が進行し、おそらく次が最後の旅行。
とある事情で病気で死ぬのでは無いと知ってしまい、前半の伏線で死因に気づいてからはここでは死なないで!!と祈ったがやっぱりそうなるよねー。

こっちも涙を我慢しているのに、
さくらの家での
「もう泣いてもいいですか?」
には涙腺崩壊してしまう。

結局お互いがお互いに憧れ、君になりたいと思う。
正反対の2人だからこそ惹かれ合う。
だからこそ相手を自分に取り込む、自分のものにしたい。(のではないかと感じた)
君の膵臓をたべたい。
見終わった後は究極の愛情表現に感じた。

原作を読んでないので今後是非読んで見たいと思った。
みな

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