ネタバレになる可能性あり。
桜良の最後を病気によるものではない異なった形にしたのは衝撃的であったが、その結末に様々な意味を感じた。
例えば最後を病死とすると闘病生活を頑張り抜いた桜良として語られるが、異なった形にすることにより桜良は病気に関係なく『桜良』個として人生を全うしたと捉えることができる。
桜良が春樹に惹かれた理由も病気関係なく個として尊重してくれた所にあって、だからこそ桜良の最後をあの形にしたのではないだろうか…。
物語の冒頭でも桜良が『１日の価値は余命宣告を受けた関係なく皆一緒』と発言している点も桜良が『個』である象徴していて、物語では桜良の病気が付いて回るが、本質を訴えるための一つの要素でしかないように思える。
