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君の膵臓をたべたいのいなぷっとのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
4.3
・きっかけ
ミスチルのhimawariを聴いてこの映画を思い出したから。

・内容
クラス一地味な男の子の前に現れたのは、膵臓癌により余命1年を宣告された女の子。元々同じクラスだった2人だったが、彼女が日記のように書いていた「共病文庫」を男の子が見つけたことをきっかけに、物語が始まる。

・感想
邦画のラブストーリーは気恥ずかしくなるため、得意ではなかったが、人生とはなにか教えてくれる1作だった。また、作中でヒロインが死ぬことをわかっていたからこそ、このタイミングで亡くなるのかと、驚いてしまった。
男の子からすると、その女の子ら余命を宣告されたのに、自分よりも明るく、人を愛し、人に愛される、そしてなにより、自分と向き合ってくれる。1人の人間として向き合ってくれたのがとても嬉しかったのだろう。
一方女の子からしても、男の子が普通の女の子として接してくれたことが嬉しかったに違いない。一見強くたくましい女の子も、ラストシーンで描かれてた弱みを知った時、誰しもが不安な想いを抱えてるんだと、今の自分に大きな共感をもたらしてくれた。
一人ひとり余命は違えど、1日の大切さは変わらない。だったら、人を愛し、自分を愛し、楽しく面白く、生きていこう。
ラブストーリーではなく、これこそ人生のバイブルになる映画であった。
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