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君の膵臓をたべたいのkoyaのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
4.0
これは『センセイ君主』の監督と主演女優さんが同じ、という映画ですけれど、原作通りの映画というか、映画タイトルがショッキングですが、映画を観るとなるほど、という今と昔が交差する物語。

いつもははっちゃけている感じ、なんせルパン三世やってしまった小栗旬がいつも読書ばかりしている、友人のいない暗い、不器用な男性を演じています。

高校時代、やはり一人で読書するばかりの男の子、春樹にクラスの人気者の女の子、桜良(さくら)(浜辺美波)がからんでくる。

膵臓が悪くて長く生きられない事を明るく話す桜良。
どう接していいかわからない春樹。

一人でいたい、と思う春樹の思いをよそにどんどん距離を縮めてくる女の子。
これは黙っていてもかわいい女の子から積極的に近づいてきてほしいという男の子の願望なのかな。

女の子も「そのままの君が好き」ってかっこいい男の子に言われたいものね。

ぎくしゃくしてなかなかうまくいかないふたりだけれど、やっと男の子の気持ちが動いたときには遅い......そしてそれをいつまでもひきずる事になる男の子。

原作読んだときも、『世界の中心で愛を叫ぶ。』とよく似た感じで、とても日本人好みのストーリーだなぁ、と思いましたが、映画は逆光を使ってきれいな映像でした。

高校生の春樹を演じた北村匠海くんが、無表情ながら微妙に変化していく心情を上手く演じていたなぁ、と思います。
私も読書と映画ばかりだった高校生だったので、本を読む子の話は好きです。
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