ニクガタナ

君の膵臓をたべたいのニクガタナのレビュー・感想・評価

君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)
3.6
正しく文学的。膵臓の病いを抱える主人公の女子高生が明るく「死ぬよ、死ぬ、死ぬ」言う、ひねりの効いた余命恋愛モノ。闘病で衰弱したりの痛々しい描写がないのが良し。浜辺美波の良さが正直分かってなかったが、なるほど皆これでやられるのね。いい子が過ぎるが笑顔がまぶしすぎるほど可愛い。あざといほどの可愛い衣装は時々目のやり場に困るくらい。死ぬ前に行ってみたい九州お泊り旅行とか両親がいない家にお呼ばれとか、辛抱たまらんベタ過ぎるシチュエーションにまんまとキュンキュンする。奥手な男子主人公に「誘っていただいてるんだからおいしくいただきなさい!」と不埒な応援をしてしまっていかん。北村匠海は本作がベストアクトだと思う。コミュ障気味なイケメン高校生がハマってる。泣き芝居も迫真。おらつかない役の小栗旬というのもなかなか乙である。図書館が絡んだ時点で最後の展開は読めてしまいますね。モツは苦手だが、あんな美少女の膵臓なら…変態が過ぎてきたのでもうやめておきます。
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