あられ

LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門のあられのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

小林清志さん追悼⑦

ルパン三世劇場版第8弾作品
LUPIN THE ⅢRDシリーズ 第ニ弾

LUPIN THE ⅢRDシリーズは、ルパン一味の若き日を描いてます。劇画調でハードボイルド&バイオレンス。血生臭くかなりグロテスクです。

今作は孤高の剣豪・石川五ェ門中心のストーリー展開で、彼の心のあり様やストイックに剣術に向き合う姿がかっこいいです。50人斬りの剣戟シーンは大量の血しぶきが飛び交い、手首がぶっ飛びまくる衝撃の大迫力です😆

すでにルパン&次元はバディを組み、五ェ門とは面識があるようなので、1stシリーズの5話以降の時代背景で、最初に50th Born in 1967と出るので、日本の昭和42,43年くらいでしょうか。

一万円札は聖徳太子だし、とにかく作画の昭和の街並みが素晴らしいですw 更にダットサン・フェアレディ、CL77やトヨタ・スポーツ800などの乗り物の登場で、バリバリの昭和感を楽しめます😆

そして、銭形は公安に所属していますw この時代の警察手帳じゃなくて笑えますがw 彼の運転するプリンス・グロリアのシフトレバーは、ハンドルに付いているコラムシフト。今ではもう見かけない代物ですね😆


ホーク=通称“バミューダの亡霊”は、ボスからルパン、次元、不二子の暗殺指令を受ける。パワー系でごり押しスタイルのカウボーイ、巨漢の暗殺者ホークは、武器である二つの巨大斧を凄まじい怪力で振り回します。また、次元の早撃ちや五ェ門の居合抜きにも即座に反応するほどの、人間離れした反射神経を持ち合わせています。彼の歯を含め、めっちゃ怖いです😱

伊豆沖の鉄竜会の豪華賭博船。五ェ門は組長・稲庭牧男に腕を買われ、用心棒をしていた。刀装具で飾られた斬鉄剣を持ち、組長に与えられた高価な紋付袴を着ている。一方、ルパン、次元、不二子はその賭博船に忍び込み、売り上げ金をまんまとせしめていた。

そこへ豪快で大雑把な暗殺者ホーク登場w 3人を狙うために賭博船を崩壊&大爆発させ、巻き込まれた組長も死んでしまう。それにしても沢山の部下や用心棒がいるのに、単なる巻き添え死なんて…😭

ホークはアジトで祝杯を挙げるルパン一味を襲撃&追い詰める。忠義を果たせず組長の死の責任を問われた五ェ門は、雪辱を果たすためホークと戦うも、居合抜きを見切られ片手で封じられ、その怪力で豪華な鍔は壊される。そして、そこに銭形現わる…😆

ここで五ェ門の仇討ち&銭形が来なかったら、ルパン一味は死んでたと思われるほど、ホークは圧倒的な力と脅威を持ってました😱

五ェ門は自身の剣の腕に対するプライドを失い、破滅的な挫折を味わいます。斬鉄剣の刀装具を捨て去り、(我々が見慣れた)白鞘にし、自身に足りない修練を積むのだった。五ェ門の剣術にかける熱い思いが伝わってきます😊

クライマックス、ホークと五ェ門の再戦。一騎討ちにこだわる五ェ門の姿勢に呼応し、ルパンと次元はただただ見守る。ホークの斧で五ェ門の腕の肉が斬り削がれたり、斬鉄剣でホークの右腕を斬り落とすシーンは、切断面を丁寧に描きすぎてめちゃくちゃグロいです😱

煩悩は心を乱す。五ェ門に恐怖を感じたホークは、「完敗だ。いい用心棒を持ったな」と言い残して去った。果たし合いに助太刀しなかったルパンに恩義を感じた五ェ門は、ルパン一味の用心棒的存在となって行く…😊
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