一夢

オアシス:スーパーソニックの一夢のレビュー・感想・評価

3.4
名実共に90年代イギリスのUKシーンを代表し、出身地は南北で分かれ、メンバーは全員労働者階級組と中流階級組で分かれ、互いに罵り合った挙句にシングルの発売が同日になって、売上での戦争が勃発した、OasisとBlurのドキュメンタリー映画2本立て上映へ。新文芸坐は本当に良い趣味してるわ。

北部の荒くれ者どもが連なるOasisはバンドの全盛期である1st〜2ndの時期を中心にギャラガー兄弟や周辺の関連人物のインタビューを交えて進む形式。
ただのドキュメンタリーではなく、映像や演出にアートちっくな仕掛けがあるので、観ていて楽しい。
Oasisの曲なら有名どころは知ってるけど、もっと知りたい!という人も充分楽しめる内容だと思う。

とりあえず、初代ドラマーに対する扱いが酷過ぎる…。やっぱ島国のイギリス人は陰湿やで…。自分が初めて聴いたOasisの曲であるWanderwallが、色々なステージでのカットを集めて、一つの連なる歌になっていくシーンは観ていて感動した。

ノエルが自分のことを猫に、リアムのことを犬に喩えていたのはなるほどと思ってしまった。ノエルはリアム並(以上に??)に口が悪いけれど、バンド内でまともなプロ意識を持った唯一の人間だったと思う。
もともとノエル派だった自分が、さらに彼のことを好きになれた映画だった。
この映画は映画館で、爆音で観るべき!!モロT-RexなCigarettes & Alcoholの格好良さが再確認できた!!!
一夢

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