YP子

オアシス:スーパーソニックのYP子のレビュー・感想・評価

5.0
スコア、5以外考えられない。
500点くらいつけたい。

リアム&ノエル・ギャラガーが製作総指揮のOasisのドキュメンタリーが出る!って知ったその日から公開をすっごい楽しみにしてた。


2009年8月にノエルが脱退を表明して事実上解散してるこのバンド。
奇跡のポンコツ兄弟が生まれ育ち、91年にOasisを結成してから、数々のポンコツストーリーがあり、97年に25万人を動員したネブワースライブまで。
もう全てが最高な1本です。

Oasisの音源がカッコイイのはもう百も承知。
映像や所々にはいるアニメーションもかっこいい。

Oasisが世界最強の伝説のバンドだった90年の奇跡がものすごくつまってる。

ギャラガー兄弟げんか、大好き。この頃から、20年数年たった今だってこの兄弟は相変わらず世間を巻き込みながら喧嘩をしている。
だけどリアムがお兄ちゃん大好きで、ノエルも弟が大好きっていうのがひしひしと伝わってくるのよね。口ではそんな事1mmも言わないけど。やっぱ兄弟なんだなぁ~って思う(笑)特にリアムは、虚勢を張るけどノエルの事大好きすぎるよね(笑)ノエルはスルースキルが高いから無視するけど、きっとリアムが絡んでこなくなったら淋しいと思う。
この頃のOasisのLIVE映像でよくリアムが酒かドラッグかやりすぎて演奏中なーんにも歌わずただノエルに絡みまくるって場面よくみるけど、ノエルのスルースキルはかなり高い。さすがお兄ちゃん(笑)

この兄弟のからみは本当に大好き!このドキュメンタリーはそんな兄弟愛を垣間見れるシーンが多い。日本ツアー中のシーンでリアムがノエルにキスするシーンとかね(笑)
あーおもしろい。

アルバムレコーディング中のシーンや、ツアー中のシーン、サッカー観戦のシーン、喧嘩のシーン、「Live forever」や「Some Might Say」「Wonderwall」が生まれたエピソード。もうとにかく内容が分厚いし、Oasis好きならもう願ったり叶ったりの映像たちのオンパレード。

そして最後のネブワースライブの映像。鳥肌。
もう、涙ですよ。涙。なんてカッコイイ人達なんだろうって。なんて偉大なバンドなんだろうって。
今思い出しても泣けてくる。間違いなく、この時代のヒーローだったよね。
カッコつけて歩き歌うリアムと、寡黙にそれを見守りながらギターを弾くノエル。こんなOasisが大好き。音楽の力って、あーだこーだとかじゃなくてやっぱ感じるものだし、なんかこう表現できないけど五感が「いい!」っていって、そしたら体中にパワーがみなぎってくるんだよね。音楽を聴く理由。
90年代に出来上がったこのバンドの音楽はひとつの時代をつくってくれた。
「結局残るのは曲だけ」っていうノエル。Oasisの曲はこの先何十年も、何百年も、ずっと90年代という時代とセットで残っていくよね。

インターネットもない、便利なツールも今より全然なかった時代。それを象徴するようなバンド。人間臭くて、ずるくなくて、アナログで、音楽を純粋に楽しんでて、美しくて、喧嘩ばかりのバンド。こういう人間たちが好き。だからOasisが好き。
リアムのカッコつけながら歩く姿が好きだし、ノエルの澄ましてカッコつけてるのも好き。今の時代じゃバカにされるようなカッコよさがあるし、わたしはそういう方が好き。

とにかく、好き!(笑)
泣けるほど、好き。



この映画の後は、Oasisを聴きまくってひたった事は言うまでもないよね。



ギャラガー兄弟製作総指揮のこの映画。
ギャラガー兄弟自体、感動のOasis STORYとして制作したかったんだなぁ~って思うような編集だったけど、すごくいい流れの編集だった。
何より、ギャラガー兄弟が感動ストーリーにしたいと思った(と思わせられた)ことが嬉しかった。
とても大事にしているよね。

なんて純粋な兄弟なんだろう。大丈夫!みんなOasisを大事に思ってるよ。きっと、これからもそう思う人は増えていくはず。あー。マンチェスターが生んだ、素晴らしい兄弟。素晴らしい映画をありがとう。何度も観よう。
YP子

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