もし俺らが成功しなかったら、この世は真っ暗だ……
マット・ホワイトクロス監督 2016年製作
主演オアシス(ノエル・ギャラガー、他)
勝手にお知らせシリーズ「今日は何の日」
本日、5月29日は元オアシスのノエル・ギャラガーの誕生日です。なので、久しぶりに音ネタ全開でレビューしましょう\(^o^)/
【オアシス】
1991年にギャラガー兄弟を中心に結成。
ビートルズやザ・フーの影響を受けたブリティッシュ・バンドです。
なんて、公式っぽい書き方をしてますが、後でも書きますが、オアシスは本当にやんちゃなバンドでしたね~。
60年代のビートルズがジョン・レノンを中心に、本当に世間に物議を醸すバンドだったのと同様、90年代のオアシスは、まさにロック・スターという立ち位置で世間を騒がしていました。
・ノエル・ギャラガー(Gt、Vo)
1967年5月29日、イギリスのマンチェスターで生まれました。三人兄弟の次男で、とても内向的な性格。
お父さんがアルコール依存性で、幼い頃はけっこう暴力も受けていたようで、その影響で、吃音にも悩まされたそうです。
その後、両親は離婚し、兄弟は母親に連れられて家を出たようです。だからと言うわけではないのでしょうが、かなり素行の悪い子で、学校もよく休んでいたそうです。それと並行して、音楽の練習をしていたんですって。
ストーン・ローゼズにかなりの影響を受けたというのは有名ですね。そして、1991年にオアシスに加入することになります。
・リアム・ギャラガー (Vo)
ノエルの弟、リアム。1972年9月21日生まれ。
ギャラガー兄弟の三男。オアシスにはノエルよりも先に加入。
この2人のギャラガー兄弟を中心としたバンドがオアシス……って僕は思っていたんだけど、実はノエルって最後に加入してたんだね。
でも、ソングライティング能力のあるノエルがすぐに中心になっていくんだなぁ。だから、リアムは面白くないのか……。
1991年の初期メンバーは
・ボーンヘッド(Gt) 1999年脱退
・ギグジー(B) 1999年脱退
・トニー(Dr) 1995年解雇
の3人で、トニーの解雇は仕方ないけど可哀想だった。
で、最後に残っていたメンバーは
・ゲム・アーチャー(Gt、Key)
・アンディ・ベル(B)
・クリス・シャーロック(Dr)
ノエル脱退後に残されたこの3人のメンバーは、リアムと共に活動を再開し、Beady eyeというバンド名でアルバムも出しましたが、後にゲムとクリスはノエルのソロプロジェクトに加わるんだよね。複雑。
【オアシス・ディスコグラフィ】
1st 「ディフィニトリー・メイビー」(1994)
若さでキラッキラしたアルバム。
オープニングナンバー「Rock'N'Roll Star」の輝きたるや凡百の新人バンドとは比べ物にならない仕上がり。
2nd 「モーニング・グローリー」(1995)
言わずもがなのオアシス最高傑作のセカンド。
オープニングの「Hello」からラストの「Champagne Supernova」まで非の打ちどころなし。ブリットポップとはこれ!というお手本。奇跡の完成度。この時期のノエルは曲が次々湧き出てきたんだろうなぁ。
3rd 「ビィ・ヒァ・ナウ」(1997)
個人的には1番好きなのがこのサードアルバム。
でも、重たくなったサウンドは賛否両論で、ノエルも批判的なのが悲しい😂
また、このアルバムをもって初期メンバーが脱退し、バンドとしても分岐点となるアルバム。
4th 「スタンディング・オン・ザ・ショルダー・オブ・ジャイアンツ」(2000)
ボーンヘッドとギグジーが脱退し、ほとんどをノエルとリアム、そしてドラムスのアラン・ホワイトのみで製作された。実験的要素が強いんだけど、リアムの声とノエルさえいればオアシスサウンドになるんだなぁと実感。
5th 「ヒーザン・ケミストリー」(2002)
新たにゲム・アーチャーとアンディ・ベルが加入し、新生オアシスでのリスタートアルバム。ノエル以外の作曲ナンバーも増えバラエティに富んだアルバム。オープニングナンバーの「The Hindu Times」とか、めっちゃ好き。
6th 「ドント・ビリーブ・ザ・トゥルース」(2005)
ドラムスにビートルズのリンゴ・スターの息子ザック・スターキーが参加。ノエル以外のメンバーの作曲ナンバーが増え、ノエルは自分の作曲した曲は自分で歌うようになる。このあたりからリアムとの仲もさらに悪くなり、崩壊の兆しが……。
7th 「ディグ・アウト・ユア・ソウル」(2008)
オリジナルアルバムとしてはラストとなる7枚目。このアルバム発表後のツアー中にノエルは脱退することに。
発表当時は、個人的には、良い曲が少ないなぁ~と不満だった。散漫すぎるよね。
これ以外に2008年に出た「The Masterplan」という裏ベストがあり、シングルのB面などから選ばれたこのアルバムは隠れた名曲目白押し。必聴です!
手っ取り早くオアシスを知りたいって人にはキャリアを網羅したベスト盤の「Time Flies」がお勧めです。全部入ってます(ˆωˆ )フフフ…
オアシスが解散し、ソロになってからのノエルとリアムについては次回、また書きます。
来年のノエルの誕生日かなぁ(笑)
さて、映画です。
オアシスデビュー前からネブワースのライブに至るまでの、オアシス前期というか、3枚目のアルバムまでのドキュメンタリー映画。
いやぁ、知らないことばかりだった。
オアシスは大好きって言っている割に、オアシスのことは知らなかったなぁ。
僕は音楽を聴いていて、バンドを観ているわけじゃなかったからね。
実際、それでいいとも思うし。
「アマデウス」ではないけれど、音楽と人格は別物なわけで。
でも、メンバーを知り、その生い立ちを知ると、違った面が見えてくることも本当で。
だから、面白い。
明らかにファン向けだけど、面白かったなぁ。
ライブのカタルシスをお求めならば、フジロックのライブとか観てね。
このあとはネタバレで、曲の紹介を。
さて、音ネタ💩ウンチクンです!
全曲は取り上げませんが、印象的なものを。
まずは「All Around The World」のギグには驚いた。
この曲、3枚目のアルバム「Be Here Now」に収録されているんだけど、デビュー前には出来ていたのか?
ノエルは最初から3枚目のアルバムに入れると決めていたとかΣ(゚ロ゚;)วマジデ!?
これ、めちゃめちゃ良い曲だからなぁ。
ノエル、恐るべし( ˘ ˘ )ウンウン
それにしても、世間に噛み付くのはロック・スターとして分からなくもないけど、フィル・コリンズを悪く言い過ぎ⸜( ¯⌓¯ )⸝
そして、運命の曲「Live Forever」の完成。
この曲で売れない新人バンドに未来が見えてくる。
ドラムから始まるこの曲。
ノエルをして、ケタ違いと感じた。
グッと心を掴まれるよね。
グラスゴーでの飛び入りライブ
演奏したのは「Bring It On Down」
そのライブを見ていたのがアラン・マッギー
そして、クリエイション・レコーズと契約
全ては"運命"なんだ。
いよいよ彼らが飛び立つ時。
デビュー曲への不安と不満。
そして、一夜にして出来上がった「Supersonic」
「Live Forever」同様ドラムに導かれ、そして流れるノイジーなギター。成功は約束された!
苦労の末、1stアルバムが完成。
初登場1位で、一躍時代の寵児に。
まさに「Rock'n Roll Star」の誕生
日本への初ツアー
大歓迎で、メンバーも衝撃
"追っかけ"の女子たち
流れる「Cigarettes & Alcohol」
T.REXまんまのリフで、サイコーのブギね。
そして、向かうはアメリカ。
薬を覚えて、最悪のライブに。
使われる曲は「Wonderwall」
この曲のタイトルはビートルズのジョージ・ハリスンのアルバムから取ったもの。
この曲の演奏は彼には出来ない、とドラムのトニーを解雇。
ラストはネブワースの伝説のライブ。
披露されるのは「Champagne Supernova」
アルバム「Morning Glory」のラストナンバーで締めくくり。
エンドロールで流れるのは「The Masterplan」
これは「Wonderwall」のシングルCDのカップリングで、裏ベスト「The Masterplan」のラストナンバー。これこそが隠れた名曲よね。
という感じで、ファンは必見だけど、興味ない人には全く訴求力のない映画。貴重な話がいっぱいだったけど、ファンの僕でもスコア4.0かな?
でも、好きな人はぜひ観てね!
もうすぐ、弟のリアム・ギャラガーのドキュメンタリーが公開予定(地元はないなぁ……😅)ですので、チャンスがあれば、それも観てください!
ノエル、誕生日おめでとう👏🏻🎉✨