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フクシマ、モナムールのmomochaのレビュー・感想・評価

フクシマ、モナムール(2016年製作の映画)
2.8
3.11映画祭(3331アーツ千代田)で観た。
東日本大震災から6年経った今でも行方不明が多数いる現状から「幽霊」を認識する人々の想いを感じることが出来た。
しかし映画だけを見てもそれを感じることは難しいかもしれない。映画祭の今年のテーマである「みえないものをみる力」という部分と直結しすぎているからか。
わたしは映画を見た直後に、被災者の方や大切な人を亡くした方の「幽霊」を見る現象について書かれた記事を読み、震災の恐怖→怪奇現象というような安直なものではなく、行方不明になってしまったまま長い時が経つ「あいまいな死」への、死にきれない想いや死んだことにしきれない想いから表れているものだということを知った。
そのことを踏まえると、映画の中でのghostたちもそんなに怖くは映されていなかったように思う。目を背けたいようなものではなく、どこか寂しげで近い距離感を持っていた。
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