駄猫

時代劇は死なず ちゃんばら美学考の駄猫のレビュー・感想・評価

3.0
勿体無い出来、というのが率直な印象。

インタビューに登場する関係者や使用可能な素材の豊富さを考えると、もう少し深い考察と充実した内容のものが出来たのではないかと思ってしまう。

個人的には冒頭の映画の歴史や最後の新撮のシーンはもう少しタイトにして、殺陣の違い、かつての撮影所の個性差、名監督たちの作品群への考察などをじっくり観たかった。

とはいえ、時代劇が形骸化し、衰退している昨今。
こうした作品が作られたことは喜ばしいし、時間も短く気軽に観ることができるので、入門編としては良いのかも。

時代劇が持つ可能性への言及も印象的だった。
今だからこそ、の面白い時代劇が観たい。
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