猿山リム

ホラーの天使の猿山リムのレビュー・感想・評価

ホラーの天使(2016年製作の映画)
1.9
 10月4日・・・1004を韓国語で「ちょんさ」と読むらしい。
 「天使」の発音も同じという事で、天使の日らしい。
 ・・・という事で、毎年天使映画を鑑賞しようとしていたが今年は忘れていて…部屋を探して転がっていたこの1本で何とかつなぐ。

 贔屓の演者もいない風だったので、多分昔に「天使」映画を探していて見つけたものだと思う。
 
 廃校を利用したスタジオが舞台という設定。
 映画やドラマの撮影は勿論、若手や新人のタレントの練習場としても広く利用されている。
 映画の撮影の合間にメイキングカメラを回しながら読み合わせする女優達。
 映像記録を撮りながらネタ合わせをする芸人コンビ。
 配信用の映像を撮りながら新曲のレッスン合宿をするアイドルグループ。
 この撮影記録をつなぎ合わせた風のPOVっぽい作品。

 まぁベテランが思いつきを無難に仕上げた印象。
 話や構成は、筋が通っているように見せかけてボロボロだし、もろもろのご都合具合はコメディレベルだけど、コメディ要素じゃないようだし。
 
 スタジオの地下に閉じ込められた女の子が生きていて、今も人を襲って生きながらえている・・・的な都市伝説風な怪談をベースに、展開していく・・・。
 ・・・が、この怪談も、怪談レベルに支離滅裂なので・・・。
 こういう話に出てきて、伏線になる怪談ならもっとしっかり作って欲しかった・・・。
 その雑な怪談を軸に雑に整えられているから、かなり雑な仕上がり。
 そこには、何の教訓もない。

 アイドルや若手女優を使って、ホラーに仕上げただけな印象。
 まぁそれができる作り手も凄いとは思うが。
 ホラーではあるけれど、天使要素は全く分からなかった。

 演者のファンとか、若い女に子がキャーっていう映画が好きな人に。
猿山リム

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