のんchan

こころに剣士をののんchanのレビュー・感想・評価

こころに剣士を(2015年製作の映画)
4.0
エストニアの伝説のフェンシング選手兼コーチであったエンデル・ネリス氏の実話をもとにした作品。
とても地味です。全体的に静かな流れ。
でも中身は凄く熱く強く尊い精神を感じられるとても質の高い良作です✨


🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺

舞台は1950年代第二次世界大戦後、ソ連の支配下にあったエストニア。
ナチスから脱走したドイツ兵のエンデルはまだ18歳だった。その後はソ連の秘密警察から追わる身となっていた。
その為、人目につきにくい田舎町のハープサルで小学校(実際は中学生を指導していたらしい)の体育教師の職につき、運動クラブの顧問となる。物資も少ない中、細い枝を刈って来てはお湯に浸し、子供達の剣代わりにしてフェンシング🤺を教え始める。

子供達はまともな遊び道具もない時代、フェンジングの虜になって行く。
ある新聞記事でレニングラードで大会が催される記事を見つける。子供達は参加を希望するが...連れて行ってあげたい気持ちと、ソ連に行けば捕まる可能性しかないエンデルは悩む。
同じ教師で側で優しく見守っている恋人カドリは行かないで欲しいと止めるけど...

厳しい運命から逃げず、勇気ある自己犠牲を果たすことによって、喪失感を抱き続けていた生徒たちの心の隙間を埋める姿は感動的でした。

🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺🤺


クラウス・ハロ監督は好きな作品『ヤコブへの手紙』の監督でもあります🌟
そして『みかんの丘』の主演レンビット・ウルフサックが生徒の祖父役でまた優しい演技を見せてくれています。
のんchan

のんchan