taylorblaze

クリスティーン(原題)のtaylorblazeのレビュー・感想・評価

クリスティーン(原題)(2016年製作の映画)
3.1
飛行機内で鑑賞。
生放送中のカメラの目の前で拳銃自殺を図った実在の女性キャスターのお話。
結末が分かっている以上、それまでをどう辿っていくかがとても重要なわけですが、
本人が直接自殺について話した記録もない為、どうしても制作側の集めた情報から推測されたふわっとしたものになってしまう。
「本当にこれが理由か?」と思わされてしまうのも致し方ないんです。
自分が生放送中に自殺する計画を何週間も前から練っており、自分が搬送されるであろう病院まで想定し(そして実際にその病院に搬送された)、周囲にも「生放送中に自殺する」と冗談で話していたそうですから、突発的なものでないのは確か。
だけどその理由について彼女自身が話したことはなく、事件後に周りが話した「男性経験がなかった」「上司と衝突していた」「彼女の憧れの男性が彼女の同僚とくっついていた」等の内容から、それらによって絶望した挙句の自殺、と表現するしかないわけです。
実際にそうだったのかもしれない。
けれども、ネットで少し検索をかければ出てくるその他の事実が削られていたので、彼女の心の闇を本当に表現したかったのであれば、それも残さず内容に取り入れるべきだったと思います。
不十分な描写により観ている側に「え?これだけのことで?」とすら思わせてしまうのは、彼女を愚弄しているのと同じこと。